「トリセツ」取扱説明書は奥が深いのです。

わかりやすさの追求　イラストの視覚効果

組立て家具を購入すると、組立説明書や取扱説明書がついてきます。その説明書に沿って順番に組み上げていくと、作業時間の長短はありますが、誰でもちゃんと家具を完成することができます。しかし、完成までの作業時間はひとそれぞれで差がでます。

特に完成までの作業時間が早い人についてですが、掲載されたイラストの視覚効果が大きく左右していることが挙げられます。作業時間が早い人は、紙面上の文章とイラストのバランスにより、どうしても文字よりイラストに視線がいってしまうため、文字を飛ばし作業を進めていく場合が多いのです。実は、そのイラストの分かりやすさが取扱説明書の優劣を左右するといっても過言ではありません。もちろん文章でも伝わりやすい文章はありますが、最近よく見かける海外製品での自動翻訳で作られた文章などは解釈を要する場合もあったりします。

より細かく正確に！すべてを伝える？

我々、製品をつくる側としては取扱説明書はしっかりと工程を伝えなけらばならない思い込みがあります。イラストで表現できない箇所においては文章で伝えるためにこと細かく文章を書く必要があります。さらに安全面に関しては特に目立つような文字にし注意を記述し、それぞれにアテンションマークまで添え記載します。 このようにしてどんどんと文字が増えていき、イラストも細かくなり紙面がギュウギュウになってしまうのが取扱説明書の制作背景なのです。そのような中でも分かりやすさを追求して取扱説明書を作っております。

販促什器の取扱説明書はＡ５サイズ１枚からＡ３サイズ数十枚ほど

販促什器やプロモーション什器が売り場に届けられると、お客様であるメーカーの方や販売員の方が什器を組み立てたりセットしたりすることになります。なかには棚什器など一人では組み上げることができない大きく、重いものもや、本体に棚板やパーツを組みこんだり、陳列用仕切りをセットし、POPを貼り付け、中には照明器具やサイネージなど電気関係の配線までする必要があります。その手順をお伝えするため我々が制作する販促什器のほとんどには取扱説明書を同梱しております。用紙はＡ５サイズ１枚からＡ３サイズ数十枚ほどのものまでさまざまです。

箱から空けてそのまま床や棚に置いて終わるものは比較的少ないですが、そのような什器でも完成図や内容物が描かれた取扱説明書を同梱いたします。

専属のトリセツデザイナー

弊社には取扱説明書を専門で担当しているデザイナーがいます。 販促什器では特にパーツ数が多い化粧品什器の取扱説明書をメインに制作し、最近ではWEBでの配信も徐々に増えてきており、動画撮影を行ったりしています。 また、設計担当との連携により３ＤのＣＡＤソフトからパース図をイラストレーターデータに展開しサイズ感が正確な線画イラストで対応、見た目の統一感とリアルさについてはこれもわかりやすさにつながっています。

究極の取扱説明書

取扱説明書や組立説明書では最初のページやページの上段部に「完成図」と「内容物」を配置する場合が多いです。中には完成図に注釈で終わらせる場合もあります。スウェーデンの某家具メーカーの組立て家具にも組立説明書がついていますがそれには文章がほとんどなく簡単なイラストだけで構成されています。４コマ漫画のようなシンプルさ。これは各国に対応するため考え出された方法とのことです。この家具メーカーの組立説明書は３ＤＣＡＤソフトで作られており弊社と同じ「SOLIDWORKS」で作られているそうです。 将来、販促什器でも同様に文章を必要としない取扱説明書ができるかもしれません。しかしその場合、あらたな配信方法も必須になってくるでしょうか。

安全に完成まで導く

弊社ではわかりやすさに対するこだわりを持ち、組み立てを必要とする什器ではより安全に完成まで導くことができる取扱説明書や組立説明書をつくることを心がけています。什器の企画開発から取扱説明書に至るまで全て内製にて行なっておりますので何かご興味がありましたらご連絡をお待ちしております。

2021.04.20：K.H