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TOP > コラム > 3D プリンタ は『見て触らないとわからない』の答え
弊社の販促什器開発で大活躍の3Dプリンタによるプロトタイピングについてご紹介いたします。
従来の2DCADを使用した設計では平面の図面でしか設計を確認できませんでしたが、3DCADによる設計では立体的なモデルとして設計を確認することが可能となります。2次元情報では表現できなかった複雑なパーツや篏合を伴う精度が必要なパーツなど、難度が高い設計をより正確に分かりやすくデータ化することができます。
弊社では2006年ころよりSOLIDWORKSという3DCADソフトを導入し、業界では先駆けて販促什器設計を3次元で行ってまいりました。
また3DCADで設計したモデルを手に取って触れるモノとして出力することができる3Dプリンタも弊社では対応が可能です。
3Dプリンタは、樹脂を使って物体を横に輪切りして1 層ずつ積み重ねていく造形法「積層造形法」で立体的な物体を作っていきます。お客様がイメージしたものを3DCADで設計しモデル化、そのモデルをそのまま3Dプリンタで実際に手に取って確認いただける「モノ」として出力いたします。
3Dプリンタで原寸、細部まで再現された最終形状のプロトタイプを作れることで、お客様の頭の中でイメージしていた物と出力した物が合っているのか、よりスピーディーに手に取って実際に物を見てさわって、確認していただくことができます。また、プロジェクト早期に実際にモノを手に取りながら懸念事項を検証することが可能なため、設計修正の手戻りなどによるロスを抑制することができます。
さらに、3DCADのモデルデータは3Dプリンタに限らず、製造の現場で様々な機械にそのまま活用することができます。そのため、開発から設計→プロトタイプ→検証→量産製造のフローにおいて、従来の2DCADを使用してのフローに対してスピード感が圧倒的に違います。
お客様からの修正依頼も3DCAD で修正して出力するだけ! 3Dプリンタは時間を短縮しコストを抑えることも可能なのです。
企画から製造まで、プレゼン資料・試作も含め全工程で必要なデータが製作可能です。パース作製ソフトへのSTL データ変換、3 次元モデルの線画ではai 対応のPDF に変換、また工作機械へのDXF データ変換、そして今最も必要とされるSTL、OBJ などの3D プリンタへのデータ変換ができます。
3DCAD で射出成型を前提に設計された複雑なプロトタイプを作る場合、精度がどこまで再現できるかがとても重要であり、またそれを作るためのコストも考慮する必要があります。
特に樹脂製の販促什器の場合、製品パーツの篏合部、商品とのクリアランス、製品の強度など、3DCAD による設計段階ですべてを検証確認することはできません。製作方法として切削加工などでは精度は出づらく、特に篏合部の再現度は非常に低いものになります。また部品が小さくなると再現は難しくなってきます。往々にして射出成型の金型製造後の調整に時間とコストがかかってしまうことが従来の方法でした。
3D プリンタは、3DCAD によるモデリングによってある程度の懸念事項が判る為、部分的なプロトタイプを作成し検証することが可能です。また、3DCAD データへのフィードバックや微調整なども容易になります。原寸で細部まで再現された最終形状のプロトタイプを作ることにより製品を手に取り検証確認できることは大きなメリットとなっています。
少し話は飛びますが、3D プリンタが出始めたころはこれさえあれば独立模型店ができるなとワクワクしたものです。 ある形を分解しランナーに付いたパーツを設計、プリントさえすればプラモデルの完成です。大手模型メーカーが販売していないようなレアな車や航空機など好きなスケールで作れるのです。
射出成型のように樹脂の流動性はあまり考えなくてもいいし、組み上げ前から中空の形状が再現可能なので新しい スタイルのものができるかもしれません。あくまでも当時の話ですがー。
3D プリンタはプロトタイピングには欠かせません。試作品を早期に製作し、設計を様々な観点から検証し素早い軌道修正が可能です。クライアントとの相互理解を図るツールとし、早めのフィードバックへとつながります。
弊社では、樹脂製の販促什器を開発する場合には特にプロトタイピングの手法を用い、設計及び試作に関しては3D プリンタの利用に力を入れております。コストを抑え時間を短縮し、理想とする製品へと導くにはもはや3D プリンタ無しには開発はできません。
金型による加工が必要なプラスチック製販促什器などで、3D プリンタによる企画開発、試作製造に関してご興味がありましたらぜひご一報ください。また、ご不明な点等ございましたらお気軽にご質問いただければと存じます。
プロトタイピング(Prototyping)とは、実働するモデル(プロトタイプ)を早期に製作する手法およびその過程を意味する。その目的は、設計を様々な観点から検証する、機能やアイデアを形にすることでユーザーから早めにフィードバックを得るなど、様々である。 ※出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2021.06.30:K.H
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